iostream#
iostreamは、C++の標準ライブラリの一部です。
主に、標準入出力を行うためのクラスを提供しています。
標準出力#
標準出力を行うためのクラスは、std::cout
です。
std::cout
は、std::ostream
クラスのオブジェクトです。
std::basic_ostream
クラスは、<<
演算子をオーバーロードしているため、<<
演算子を用いて標準出力を行うことができます。
"\n"を出力するには、std::endl
を用います。
#include <iostream>
int main()
{
std::cout << "Hello, world!" << std::endl;
return 0;
}
コンパイル#
g++を用いてコンパイルします。gccの場合は、-lstdc++
オプションを付けてください。
標準入力#
標準入力を行うためのクラスは、std::cin
です。
std::cin
は、std::istream
クラスのオブジェクトです。
std::basic_istream
クラスは、>>
演算子をオーバーロードしているため、>>
演算子を用いて標準入力を行うことができます。
入力待ちにもなります。
#include <iostream>
int main()
{
int a;
std::cin >> a;
// 入力された値を出力
std::cout << "a = " << a << std::endl;
return 0;
}
標準エラー出力#
標準エラー出力を行うためのクラスは、std::cerr
です。
標準入力標準エラー出力は、std::clog
です。
#include <iostream>
int main()
{
std::clog << "Hello, world!" << std::endl;
std::cerr << "Error!" << std::endl;
return 0;
}
iostreamヘッダ#
iostreamはそれ自体がstring
やcstdio
などを内包しているため、これの宣言のみで多くの機能を使えます。
そのため、それらが省略されることがしばしばあります。